転職活動はどの様に進めるのがベスト?
こんな疑問にお答えします。
私が初めて転職活動を始めたのは今から約10年前。新卒入手した会社で3ヶ月務めたころです。
「この仕事は自分には向いていない……」と思い、退職するつもりで家族や社員に相談。辛いと思いながら、様々なアドバイスを受けつつ働いていました。
- 一つの会社に長く勤め上げることが幸せだ。
- 不遇な扱いを受けるのは働き方が悪い。
- 転職して変な会社に移ったらどうする。
しかし、このアドバイスには罠がありました。それは終身雇用を前提とした働き方であることです。
一つの会社にしがみつくバブル世代の働き方は時代遅れ。信用していた企業から突然左遷やリストラされるのが現代社会。現代を賢く生き抜くには万が一に備えた転職活動は必須です。
とは言え、忙しい社会人には片手間で転職活動するのは難しいもの。転職先選びには時間・体力・精神力を多く使うため、転職エージェントの力を得て転職活動を行うのが現代のスタンダード。
この記事では、ブラック企業からの脱出に成功した私が「どの様に転職エージェントを活用して転職活動を進めば良いのか。」をまとめました。
自力の転職活動にメリットは少ない
自力で転職活動するメリットは主に以下の3つです。
- 自分のペースで転職活動ができる。
- 転職先やキャリア形成の軸がブレにくい。
- 企業が転職エージェントに支払う仲介手数料を抑えられる。
(※後述しますが、これはよくある勘違い)
転職エージェントを実際に利用すると連絡が多く入り、自分が思い描いているキャリアにブレが生じる可能性があります。
- 急かされたくない。
- 自分の中で確固たるキャリアを見据えている。
- 余計な情報は不要。
この様な方に転職エージェントは不要です。
個人用のメールボックスが興味ないメールだらけで、うんざりしたことがあります……
転職サービスを使う7つのメリット
知名度がかなり知れ渡った転職エージェント。忙しい現代社会人には利用しない手は無い、現代人の味方。
前述した通り自力でも転職活動はできますが、転職エージェントの利用は欠かせません。利用するメリットを再確認しましょう。
1.求職者は無料。企業もおトクに採用できる
転職エージェントは募集企業から仲介手数料を徴収することで成り立っているビジネスです。
求職者の利用は費用がかかりませんが、実は採用企業も低コストで人を採用できます。
あれ?直接応募した方が企業が転職エージェントに支払う手数料がなくて済むでしょ?
いや、実は採用企業も転職サービスを使うと節約になるんだ。
実は企業が採用者をとるのって滅茶苦茶コストと時間がかかります。実際の中途採用のプロセスをまとめました。
企業は中途採用者を募集するのに広告企業へ依頼、自社サイトに採用ページを追加します。
企業担当者は応募された人材の履歴書や職務経歴書をチェックします。
応募された人材が自社に適しているか、書類に経歴詐称が無いかチェックします。
実際に面談を実施し、企業によっては一次面談、二次面談ヘと進みます。
満足行く社員、必要人数を採用できない限り1〜4のプロセスを繰り返します。
一連の採用業務を自社でやるには人事部や総務部に専属の採用担当者を用意しなければなりません。そんな採用担当者にも時給を払っているわけですから、採用がスムーズに進まなければ時間とコストがかかり続けます。
2.転職活動も他力本願でOK
何より一番のメリットはこれです。転職活動は主に以下の作業に分かれますが、求職者が忙しく仕事している中、エージェントは以下の業務を代行してくれます。
- 求人情報の検索
- 企業への問い合わせ
- エントリーシートや書類等の応募
採用企業側も採用活動は昼間しており、連絡できる時間は限られています。昼間の連絡などもエージェントがやってくれるので大助かり。
3.転職のプロからのアドバイスを得られる
今現在の不満をアドバイザーに相談することで、多くのアドバイスを得られます。
- 自身のキャリアを欲しがる企業の紹介。
- これまでのキャリアから広がる可能性の話を聞ける。
- 趣味や興味から広がる仕事を紹介してもらえる可能性がある。
- 困っていることを相談することで、解決策を提示してもらえる。
今はGoogleで調べればいくらでも情報が入ってくる時代。しかし、自分が何に困っているのか、自分にどの様な可能性を秘めているのかはGoogleからは得られません。
4.”狙い目の非公開求人”を紹介してもらえる
非公開求人とは、表向けに掲載されておらず、特定の素質がある人のみに紹介する情報を指します。一般的に非公開求人は労働条件が良く、狙い目とされる求人情報になります。
特に私が印象的だったのは求人情報から新製品発売がバレると言うことでした。
私が過去に所属していた会社で新製品を発売する半年前にサービスエンジニアの増員が決定。これは新事業の製品が発売されるとともに、アフターサービス体制の拡充へ動くためでした。このような情報が競合他社に漏れるのはあまり好ましくありません。
それ以外にも人員補充=退職者が出ると言うことが分かってしまい、競合他社から退職者を引き抜こうと動く可能性もあります。
5.企業の内情を教えてもらえる
転職エージェントは幅広い企業とのやりとりを重ねていることから、業界への知識や企業の内部事情を知っていることがあります。
エージェントが知らない情報を知りたい場合でもエージェントが直接企業採用担当社へ問い合わせてくれます。
聞きにくい問い合わせの場合でも、匿名性を維持したまま聞けるのは大きなメリットです。
個人で調査する手法に転職者向けの口コミサイトがあります。しかし、口コミもどんな人が書いたのか分からない内容も多いので、信憑性に欠けます。
クレーマー気質な口コミが現実と乖離しているのは良くある話ですよね
基本的に無料で使えることもあり、AmazonやGoogle map、食べログ等と同じように参考程度に留めておくのがベストかもしれません。
6.履歴書、職務経歴書を添削してもらえる。
履歴書を書く機会なんて新卒時代に何度か書いたぐらいで、数年ぶりにいざ書こうと思っても中々いい文書は書けません。特に自分を相手によく見せる書き方、売り込む書き方は非常に難しいです。
一方で転職エージェントは多くの求職者の履歴書を見てきたわけですから、添削のプロです。
- どの様に書けば採用されやすいか。
- 書くべき事柄や経験のアドバイスを受けられる。
- 他社からどの様に見られるかのアドバイスをしてもらえる。
7.一度に複数社の採用担当と面談できるイベントに参加できる。
以前転職エージェントを利用していた際、医療機器に特化した企業の集団面接があり、参加させてもらえました。その時の状況は以下のとおりです。
- 転職エージェントのオフィスにて開催。
- 個室7部屋ほどで、各企業の採用担当者と1 on 1で話をする。
- 幅広い企業と実際に顔を合わせて話が聞けますし、顔つなぎができます。
- 面接の練習にもなり、参加して損はありません。
転職エージェント使用上の注意点
転職エージェントに頼るだけでは満足いく転職先はなかなか見つかりません。実際に転職エージェントを利用した経験からどの様に利用するべきか学びましょう。
転職活動専用のGmailアカウントを作ろう
転職エージェントを使う上で欠点があるとすれば、めちゃくちゃメールが送られてきます。メール全てに目を通すだけで疲れてしまいます。
どんなメールが届くかと言うと・・・
- 新着の求人情報。
- キャリアへのアドバイスになるメールマガジン。
- 業界に興味がないかの確認。
転職活動を始めたばかりの時期だといずれも興味深いメールですが、それが毎日となると目を通すのも疲れます。
そこで役立つのが転職活動用に作ったGmailアカウント。以下の様な使い方をすると便利です。
- 必要な時だけログインし、使わない時はログオフ。
-
興味ない情報が届いても通知が来なくなる。
- 自分が気になるメールだけを検索。
-
検索エンジンが正確で、必要な時だけログインすれば良い。
- 選考最中はアプリでリアルタイムで通知。
-
求人に応募後、エージェントとのやりとりはリアルタイムにやらなければなりません。
転職活動時の私は転職エージェント5社へ登録していましたが、1日でメールが10〜20件に埋もれてしまい、受信トレイに全て目を通すのに一苦労……
Hotmailやoutlookを使っていましたがメール本文の検索機能がGmailほど正確ではなく、探したいメールが見つからないこともありました。
仕事で疲れ切った後にメールを見返すのはめちゃめちゃ大変です。もしGmailを使ってない方は是非Googleアカウントを作り、移行することをお勧めします。
複数の転職エージェントを利用する
複数の転職エージェントを利用するには多くのメリットがあります。
- 複数の転職エージェントの求人情報を照らし合わせ、積極的に人をとっている企業の確認。
- キャリアアドバイザーの良し悪しが比較できる。
- 転職エージェントそれぞれに得意・不得意があるため専門性が異なる転職エージェントに相談することで効率的に転職活動を進められます。
- 自分のキャリアと経験から異業界の適正を教えてもらえる。
キャリアコンサルタントとの連絡は丁寧に
キャリアコンサルタントも仕事で採用企業と求職者の仲介を行なっています。
採用企業とは長い付き合いになりますから、優秀な人材を紹介したいもの。
以下の様な人であれば非公開求人の紹介される可能性は高まります。
- 履歴書や職務経歴書の提出期限を守る人。
- 電話しても折り返しの連絡をする人。
- メール等のレスポンスが早い人。
私も20代前半、仕事で忙しい中転職エージェントから電話がかかってきて「イラッ」として強くあたったことがありました。
思い返せば、この時に丁寧に応対していれば紹介してくれる求人も多かったのかな・・・と思います。
相手も全てが全てを見通せるわけではありません。「●●月までは忙しくて転職活動するヒマが無い」などの意思表示は大事ですね。
キャリアアップにオススメの転職サービス2選
キャリアを活かして転職したい人、高年収を狙いたい方向けにオススメの転職サービスを揃えました。
- 特定の業界に3年間働いている。
(5年働いていると尚更) - 成果を上げているにも関わらず、正当な評価をされない。
- 社歴10年の先輩が役職についていない。
もしかしたらあなたの所属する部署が会社内で正当な評価をされにくい部署なのかもしれません。
\ サイトを覗いてみる!/
1.マイナビメーカーエージェント
名前の通り、マイナビエージェントの中でもメーカーの転職に特化したエージェントサービス。
首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の20代〜30代を対象にしているエージェントサービスです。
\ サイトを覗いてみる!/
日本のものづくり産業で今後もやっていく!と言う意地があるなら是非ともおすすめしたいエージェントサービスです。
2.ランスタッド
外資企業であるランスタッド。高年収の外資系メーカーに転職したいと考える人には是非ともお勧めしたい転職エージェントです。
派遣サービスが主な事業ですが、転職支援サービスも提供しています。求人情報に関しては管理職等のハイクラス領域、製造業やITエンジニア、医療機器業界に強いエージェントサービスになっています。
\ サイトを覗いてみる!/
とにかく年収を上げたい!
そんな強い気持ちに応えてくれるエージェントです。
20代向けの既卒、第二新卒向けの転職サービス
これまでは経験者向けのキャリアアップ用の転職サービスを紹介してきました。しかし、20代の方々でこれからのキャリア形成を考え直したいと言う方もいらっしゃると思います。そんな方々向けに転職サービスを紹介します。
1.UZUZ(ウズウズ)
株式会社ウズウズが運営する転職エージェントサービスです。公式サイトに記載はありませんが、技術職(ITやインフラ系の職種)に強い様です。
年収のボリュームゾーンは300〜400マンの求人が多く、未経験から技術力を高めたい人にお勧めです。
\ サイトを覗いてみる/
業種は絞られるものの、未経験から手に職をつけたい!そんな方にはオススメできるエージェントです。
2.ネオキャリア
株式会社ネオキャリアが運営する転職エージェント。20代のみならず、30代前半まで対象にしているエージェントです。
口コミを調べてみた限りですと、キャリアアップよりも第二新卒の転職に利用するのがお勧めの様でした。
\ サイトを覗いてみる/
UZUZさんよりも業種の幅は広がり、エージェントの質が良い。今いる業界から別の業界に移りたい方にはおすすめです。
3.就職shop
リクルートが運営する転職エージェント。登録企業が10,000社を超えます。
20代の既卒や、フリーター等でも対象とした、業界未経験を募集する求人を揃えています。
\ サイトを覗いてみる/
自分には特に強みも活かせるものも無い・・・自信が無くても、エージェントに相談するだけで、新しい道を示してくれるかもしれません。
まとめ:転職サービス利用は複数使用することが前提です!
以上まとめです。
- 自力だけの転職活動はメリットが少ない。
- 転職サービスを利用するメリットが多い
- 求職者は無料。採用側も低コスト。
- 転職のプロからアドバイスをもらえる。
- 狙い目の非公開求人を教えてもらえる。
- 企業の内情を教えてもらえる。
- 履歴書、職務経歴書を添削してもらえる。
- 転職サービス主催の面談イベントに参加できる。
- 転職エージェントを使う上での注意点。
- 専用のgmailアカウントを作ろう。
- 複数の転職エージェントを利用しよう。
- キャリアコンサルタントとの連絡は丁寧にすると自分に返ってくる。
キャリアアップするなら以下の転職エージェントさんを利用することをおすすめします。
転職サービス名 | サービスの特徴 |
---|---|
マイナビメーカーエージェント | 20代から30代向けの転職エージェント。 首都圏のメーカーに特化しているエージェント。 (東京 / 神奈川 / 千葉/ 埼玉) |
ランスタッド | 外資企業と言うこともあり、 掲載している求人がハイキャリア向け。 特に製造業、IT、医療機器に強いサービス。 |
20代の転職を進めるなら以下の転職エージェントの利用を勧めます。