【年収や勤務時間、転勤】サービスエンジニアの労働条件を解説!

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くーま

「サービスエンジニアって給料や労働時間の待遇ってどんな感じ?」「どんな人が働いている?」
こんな疑問にお答えします。

メーカーに就職しようとしている人達の中で営業や開発等の職種は想像しやすいもの。しかし、サービスエンジニアとして働く人達は少数。参考意見も少ないのではないでしょうか

私は現役でこの仕事を続けていますが、新卒当初はメーカー名だけで選び、労働の待遇が嫌で一度辞めました。

この記事ではサービスエンジニアとして働く上で待遇は果たして良いのか?と言う疑問に私がお答えする記事です。

記事の内容

サービスエンジニアの仕事とは?

医療機器の修理とは?

サービスエンジニアと言う職業は主に販売した製品を整備し、より顧客に満足してもらう為に客先へ足を運ぶ仕事です。

顧客から信頼を勝ち取る為に、定期点検や修理作業を行うアフターサポートが主な仕事です。

どの様な働き方をするかは以下の記事で解説しています。

カスタマーエンジニアやフィールドエンジニアに違いはなく、呼び方は会社によって違う。

多少呼び方に違いはありますが、役割に大きな違いはありません。この呼び方が変わるのは、企業としてその部署がどの様な働き方をするか顧客に周知する為の呼び方をしております。

主に以下の3つ言葉を組み合わせ、顧客にその部署をアピールする狙いがあります。

使用する言葉の組合せによる部署の特徴
  • 「エンジニア」と部署名につく場合は、より技術者として顧客に認知させるため。
  • 「サービス」と部署名につく場合は、より丁寧な接客を提供するアピールのため。
  • 「フィールド」と部署名につく場合は、現地で働く為の人員確保をアピールするため。
  • 「カスタマー」と部署名につく場合は、顧客を第一を考える部署としてのアピールのため。
だっと

過去に「フィールドエンジニア」、「フィールドサービス」、「サービスエンジニア」を一通り経験しましたが、概ね以上の傾向と合致します。

サービスエンジニアに必要な資格は皆無に等しい。

自動車のサービスエンジニアにとして働くには自動車を整備するには国家資格である自動車整備士(1級〜3級)が必要です。

しかし、自動車以外の商材のメンテナンスに資格は不要です。無資格、未経験からでも働ける窓口が広い職業と言えます。

以下の記事で詳しく解説しています。

実際に働く人はどんな人?どんな強みを持っている?

私自信6社転々としてきましたが、一言で言い表せないぐらい色んな人が働いています!

文系の出身な方や理系出身の方などなど。。。前職が営業、研究開発職、色んな方が働いています。

実際に一緒に働いてきた人の持つスキルや、文系理系どの様な人が働いているか以下の記事で解説しています。

給与待遇は決して底辺とは言えない相場

私が扱う商材は医療機器になりますが、従業員にはプレッシャーがかかりやすいもの。そのプレッシャーに見合うような待遇を得られる傾向にあります。

サービスエンジニアの年収参考値は485万〜559万

2022年10月現在、価格コムさんの記事によると以下の通り

正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは497〜576万円の水準で、平均年収の506万円もこのゾーンに含まれています。

全体の給与幅としては339〜970万円と比較的広いため、勤務先や経験・求められるスキルによっても大きな差があると見受けられます。

サービスエンジニアの仕事の平均年収は506万円/平均時給は1,093円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス (xn--pckua2a7gp15o89zb.com)

私自信複数の会社で働き、多くの先輩に飲み会で突っ込んだ話もしておりました。年収の相場を独自に確認したところ、この年収には妥当性がある金額と言えます。

また、2021年の日本国民の平均年収は401万円らしく、この業種で働くことで日本国民の平均を上回ること出来ます。

以下の記事で年収に関わる数字の目安や、昇給幅、サービスエンジニアへの評価等をまとめています。

労働時間は確かに残業が多いがメリットも

接客相手は主に企業や医療機関等になります。接客相手が業務終了してからメンテナンスが開始する事もあるので、残業時間が増えやすい傾向にあります。

しかし、同じ会社で働き続けると不思議なことに残業時間が徐々に減っていきます。

サービスエンジニアはきつい?ハードワークが多い?

客先に出る仕事柄、移動や、現地での実作業等の肉体的に大変なイメージが持たれがちです。多くの方が「やめておけ」と言うのは先入観から来るものかもしれません。

確かに、長距離の移動は大変かもしれませんが、オフィスでずっと同じ作業するより気分が楽になります。

実際のところは重量物を運ぶ機会も少ないです。

だっと

私の会社には定年まで現場で働き続けられた人もいました。
体への負担はそこまで心配する必要は無いかと思います。

会社からの支給物品は”個人事業主?”と思うぐらい充実

主に支給される物品は以下の通りです。

支給される物品一覧
  • 工具
  • 社用車
  • 社用携帯
  • ノートPC
  • モバイルカード(ノートPCを携帯電話回線で使用する為)

支給される物が充実している分、「やることはキチンとやれよ」と言うプレッシャーをひしひしと感じますね。

特に大手企業であれば以下の様な待遇を受けられます。これらは社員満足度を重要視する大手企業ならではの取り組みです。

  • 外部研修期間による研修で、所属企業以外の社会人と交流する機会。
  • 社用車をプライベートでも使える制度。
  • 経費の承認が緩く、出張に伴う日当も多く出る。

労働時間は”企業の業態”若しくは”取扱い機器”で異なる。

「所属する会社」それぞれと言って仕舞えばそれまでです。しかし、労働時間は何処で差が出るのか・・・その違いが出るポイントとしては「取扱う医療機器」と「所属する企業」の2点で違いが出ます。

症例が少ないニッチな取扱い機器は残業が増えにくい。

例えば体外衝撃波結石破砕術(ESWL)で用いられる医療機器は残業が増えにくい傾向にあります。

【参考】ESWLとは

ESWLは尿路結石を持つ患者さんに使用する治療の為の医療機器です。

体外から衝撃波を胆石に集中的に当て、患者の体に傷を付けることなく結石を粉々に砕く治療法になります。

この医療機器はそもそも適用する症例が尿路結石と非常に限定的。常にフル稼働する様な装置ではありません。

その為、装置がトラブルっても時間外の訪問を要求されず、翌日の昼間に訪問する事が多いです。

だっと

修理作業中はどうしても臨床検査技師さんも立ち会う必要があります。
近年では医療機関も働き方改革と称して、長時間の現場作業をさせてもらえない事が多い傾向に。
至急性の低い医療機器の修理や点検は翌日に回されがちです。

所属する企業の業態「メーカー、ディーラー、派遣、外注」で異なる。

医療機器をメンテナンスするとなるとメーカーの仕事と思われがちですが、メーカーから技術を受けて作業する人たちがいます。それがディーラー、派遣、若しくは外注です。

彼らは修理や点検をメーカーから代行を受けて行う立場。しかし、より高度な修理技術を用いて作業する事は許可されていません。

結果として残業時間が増えやすいのはメーカーになります。この詳細は以下の記事で紹介しています。

メーカーは転勤が多い?転勤によるメリットとデメリット

田舎へ転勤することも時よりあります。

営業と同列に接客業と扱われる事が多いため、営業が転勤有りの職場であればサービスエンジニアも転勤対象の部署になりがち。大体の傾向としては8:2で転勤する会社が多い傾向です。

これは企業として転勤によるメリットが多いからです。内容としては以下の通り。

メリット
デメリット
  • 個人のスキルアップの機会が多い都会へ転勤させる事で社員全体のスキルアップが図れる。
  • 個人が持つ顧客との信頼関係がイマイチな場合、転勤し別の社員になることで信頼関係がリセットされる。
  • 「営業だけ転勤させられるのは不公平」と言う物部署の不満を解消できる。
  • 社員が持つスキルを適正に配置する事で、営業所単位で技術力が満遍なく行き渡る。
  • 社宅等の家賃を会社が持つ。
  • 個人が持つ信頼関係が良好な場合、転勤することで担当者が変わる事で信頼関係を作り直す必要がある。
  • 社員個人の生活環境が変わり、不満が出やすい。

過去には実際私の同期が親の介護等の理由にメーカーを退職し、ディーラーに移った経緯がありました。

キャリアプランの方向性は広い。

キャリアの幅は広い。

接客業でありながら、技術職の二刀流であるサービスエンジニア。将来的なキャリアプランも広がりやすいです。

サービスエンジニアとして働き続けて昇進するのも一つですが、メーカーの花形である開発設計への異動もワンチャンあります。実際に私の新卒時の上司がそのまま開発設計に移ったこともありました。

実際の現場で得た知見は新製品開発として大きく役立ちますし、磨いた技術はそのまま武器になります。

サービスエンジニアは開発設計職でも活躍できる?

これは私が開発設計に転職したからこそ言える事ですが、開発設計職の方々は本当にコミュニケーション下手な方が多いです。(開発設計の方々はホントすみません。)話をしていてもすれ違いが多かったり、必要以上に話をすることがありません。

昨今の開発は個人での開発ではなくチームを組み、連携を取ってプロジェクトを進める必要があります。その場にコミュニケーションスキルを持った技術者は重宝され、チーム活動が円滑に進みます。

だっと

私の転職先がそう言った社員が多かったのかもしれませんが、思い返せば違う会社でも開発設計の人とはアンジャッシュの如くすれ違いが多くあったかなぁ…

”客先へ出向く修理のプロ”はそのまま働く選択も。

他の部署への異動もキャリアプランの一つですが、サービスエンジニアはこの先も変わらず製造業で必要とされる職業です。

機器は技術力の発達に伴って多機能、高性能、コンパクト化していきます。近年の危機は素人の手で修理できる様なものではありません。

今後も変わらず、現場に出る修理のプロは今後求められる事は間違いありません。将来性については以下の記事で解説しています。

まとめ

以上のまとめです。

まとめ
  • サービスエンジニアは数字を持たずに製品の保守を担当する部署。
    • 呼び方は様々あるが、大きな違いはない。
  • 医療機器サービスエンジニアの給料は国民平均収入より少し上。
  • 会社からの支給物は個人事業主相当の支給物。
  • 労働時間は扱う商材と、所属する会社のメーカーとメーカー以外で異なる。
  • 接客力と技術力の双方を磨くため、その後のキャリアプランは広い。

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