【将来性を解説】医療機器サービスエンジニアは安心して続けられる?

当ページのリンクには広告が含まれています。/ マイナビのプロモーションを含みます。
将来性を解説します

「新卒から定年退職まで働く」終身雇用が常識とされていた日本。近年では終身雇用できるほど体力のある企業は減っていきました。現代社会では個人の働き方を見つめ直し、状況に応じて転職することを求められています。

そんな中、勤務先を考える以前に「この職種は果たして働き続けられるのか?」と疑問になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現役で13年働いてきた私の結論は「今後も必要とされ、将来性もある職種である」と言うことです。

その裏付けとなる理由を解説していきます。

記事の内容

医療機器メーカーにサービスエンジニアは必須。将来性はあるが注意点も。

主に関わる相手は臨床検査技師。

装置を適正な状態にメンテナンスする知識とスキルに特化した技術者は普遍的に必要です。

だっと

そもそも、まともに整備されていない医療機器で治療を受けるのは怖いですよね。。。

医療従事者には出来ない作業領域がある。

医療機関には医療機器を取り扱う専門的な医療従事者として臨床検査技師臨床工学技士看護師が在籍しています。しかし、扱う製品は非常に幅広いです。

メーカー目線でのアドバイスや適正指導が必要になりますし、医療従事者ではできない作業領域も当然存在します。

メーカーが行う作業内容
  • 医療機関の移転に伴い移動や設置を行う。
  • 装置の適正な取扱い説明。
  • 消耗品交換の時期や方法等の指導。
  • 他社製品と連携を取る為の技術的支援

機械に強い人=技師と言う訳ではない。

臨床検査技師や臨床工学技士には機械の取扱いに慣れている方が多いですが、総じて技師のみなさんが機械に強いわけではありません。

私の顧客に居る技師さん
  • 取り扱い方を間違えて装置を壊してしまう人。
  • パソコンの操作がわからない人。
  • 装置からいつもと違う音が出てテンパる人。

この様な方々に顔を合わせ、適正に製品を扱える様にサポートするのも我々サービスエンジニアの仕事です。

だっと

年配の技師さんに操作説明するのも大変でしたが、近年新卒の技師さんも機械に弱い方が散見されますね。

AIの技術が発達し、新製品が開発されても必要な職業

「人間の仕事を奪う」と過去から散々言われてきている人工知能のAIが昨今のトレンドです。

確かに事務手続きや単純計算等はAIの得意分野ですが、機械の故障を人工知能が直せる未来はありえません。何故なら「壊れる箇所を予測できている」と言うことになりますし、「壊れると予測できるなら壊れない製品を作る方が手っ取り早い」と言うことになります。

現代においても劣化が想定される部品は消耗品化し、顧客が定期交換する等の仕組みは既に出来ています。

機械の故障は「メーカーが予期できない故障を人の手で直す」事であり、どの時代でも必要になってくるものです。

安心して製品を販売できる市場のパトロール役が必要

医療機器である以上、治療効果や検査性能等しっかり品質を確認してからユーザーの手元に届きますが、機械はどこまで行っても機械。想定外の故障はどうしても発生しますし、人命に関わるトラブルは避けたいもの。

そんな中、「何故トラブルに至ったか」であったり、「普段適正に製品を使っているか」の情報をユーザーから回収するメーカーの窓口は必要です。

サービスエンジニアが働くおかげで、開発はより高度な技術を集約した製品を開発でき、営業も安心して顧客に製品を販売できるのです。

高度な技術を集約した医療機器はこれからも開発され続ける

近年に外科領域で大きな変化がありました。インテュイイティブサージカル社(めちゃ噛みそうな社名)が発売したロボット手術支援システムのロボット”ダヴィンチ”です。

過去にもテレビで取り上げられましたが、この装置が外科領域に革新をもたらしたと同時に、医療機器ロボットの革新時代が到来したと言えます。

今後も同じ様に高度な技術を密集した製品は出てくるわけですから、必然的にその装置をメンテナンスするエンジニアは必要になってくることでしょう。

注意点は2年に1回ある”診療報酬改定”による業界トレンドの変化。

医療機関や病院はハイテクな医療機器を使用することで医療保険の審査機関から”診療報酬”として高額なお金が貰えます。

この診療報酬が医療機器や業界を左右します。2年ごとに改定していきますが、過去数年立て続けに報酬が引き下げられている医療分野もあります。

業界の変化を予見して転職の判断も必要になってくるかもしれません。

私が医療機器メンテナンス業界にこだわる理由3つを紹介

医療業界に残り続ける理由は多種多様

ここで、私が以前から医療機器のメンテナンスにこだわる理由を3つ紹介します。

多種多様な医療機器を経験し学んだスキルが活かせる。転職先も困らない。

実のところ医療機器サービスエンジニアは慢性的な人手不足。認知度があまり無く、「医療機器の整備なんて大変」と言うイメージが強いです。

その為、同じ業界や同業他社で人手を引っ張り合いしてますし、私自信競合他社と顔の繋がりがあり転職先にあまり困らないと言うのも事情としてあります。

だっと

辞めた同僚と違う作業着でばったり鉢合わせることなんてザラにあります。

他業界と比べて作業単価が高い。

医療機器はその製品の特性上販売する相手が限定的です。しかも、開発から生産に至るプロセスでかかったコストは膨大。医療機器が非常に高価な理由です。

客先が限定的で、機器の単価も高いことからサービスエンジニアの負担は圧倒的に軽いです。

しかも医療機器自体高額と言うことでお客さんが丁寧に扱ってくれることで壊れにくい特徴もあります。

だっと

父が自動車業界で働いていますが、羨ましそうにしています。

丁寧な対応が自分に返ってくる

私自信、陰キャでコミュ障ですから、営業と同じように客先と気軽に雑談なんてできません。

しかし、丁寧な対応を心がけるとユーザーから心開いて接してくれる様になり、友人の様に雑談できる様になるんです。

接する顧客が限定的なこともある理由の一つですね。

だっと

仕事と関係ないところで鉢合わせて「脱兎さんまた来てくれたんですか〜?」なんて嬉しそうに話されるともう快感ですね。

まとめ

医療機器のサービスエンジニアの将来性について解説していきました。まとめとしては以下の通りです。

まとめ
  • 医療業界に医療機器のサービスエンジニアは必要不可欠。
    • 医療機関には技師が存在するが、皆機械に強いわけではない。
    • AIに仕事を奪われる未来もない。
    • 企業として実使用環境下の製品を監視するメーカーの窓口は必要。
  • 個人的な事情は3点
    • ニッチな業界の為、転職先にあまり困らない。
    • 自動車業界等と比べると作業単価が高い。
    • 丁寧な対応が返ってきてコミュ障の陰キャにはとても嬉しい。

この記事を読み、興味を持った方にはこちらの記事もオススメします。

将来性を解説します

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

記事の内容