【現役13年の体験談】サービスエンジニアのやりがい・楽しさを解説

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くーま

サービスエンジニアのやりがいや楽しみってどんな感じですか?
こんな疑問にお答えします。

サービスエンジニアの主な仕事としてはこちらの記事で解説した通り、修理作業や定期点検になります。製品に適切なメンテナンスを施し、自社製品をより満足して使える様にするのが主な仕事です。

しかし、仕事内容から想像する姿としては、地味で働き甲斐が無い仕事と思われることでしょう。

そこでこの記事では、現役13年のサービスエンジニアが以下の内容を解説します。

  • この仕事の楽しさ
  • やりがい
  • 長年働き続けられる理由
だっと

一度仕事を辞めて復帰したのも、この仕事のやりがいや楽しいことを自覚できたからこそです!

この仕事に興味を持った方、是非最後までご覧ください。

記事の内容

楽しく働ける理由5選

新卒から3年間働いた後に一度サービスエンジニアを辞めましたが、それは以下の様な働き方ができるからでした。順番に解説していきます。

  1. 移動中は何しても自由。
  2. 壊れた機械の修理が楽しい。
  3. ITや機械に強くなっていく。
  4. 将来性があり、安心感がある。
  5. 人に感謝されてモチベーションが上がる。

1.移動中は何しても自由

悠々自適にマイペースが理想。

サービスエンジニアの仕事の多くは社用車での移動です。ただし、長距離の出張となれば、飛行機や電車での移動になります。

「渋滞等で遅刻しない為早めに出発します」と言えば余裕を持った時間が出来ますし、自由な時間は非常に多くなります。移動中は上司の監視の目もありませんから、好き放題しています。

移動時間はメリットが多くあります。

業務時間中の昼寝はリスクヘッジ

移動中の休憩や昼寝は正当な権利です。それもそのはずで、業務時間内に交通事故を起こしたら会社責任になるからです。

【参考:外部リンク】社用車での事故の責任は?加害者の自己負担か、業務外ならどうなるか ー 弁護士法人 泉総合法律事務所

従業員も一人一人が会社へ不利益を与えない様に業務を遂行する義務があります。以下の場合には運転を一度止めて休憩や昼寝をとるべきです。

  • 残業が続いてしまい寝不足。
  • 長距離移動で疲れた。
  • 悪天候で集中力を使い果たした。
だっと

「昼寝=怠ける」ではありません。
上司命令で「休憩を取るな」と言われたら、やんわりと「事故起こしたら上司の指導が原因にしますね」と返しましょう。

業務時間中に外の空気を吸えるのは『特権』

社内のデスクワークをする方々にとって移動時間は主に通勤のみ。同じ道を行ったり来たりを繰り返すだけでは
新鮮さを感じないのではないでしょうか。

くーま

一日中社内にいると息が詰まり、外の空気を吸いたくなります……

高速道路でずっと運転しているのは確かに疲れるかもしれません。しかし、それを持ってあまりあまりある気分の爽快感。

移動中と言うのは監視の目が無い、素敵な時間です。

だっと

私の同級生に営業事務の人が居ますが、「外に出かける仕事が羨ましい」と言っていました。

2.壊れた機械の修理が楽しい

故障した製品の原因追求はパズルを解いていくような感覚で楽しく感じることがあります。

  • 不具合が発生したタイミング。
  • 発生したエラーコード。
  • エラーが発生した要因。
  • どのユニット・部品で不具合が起きたか。

これらの判断材料を顧客と話し、その当時の状況を確認し、トラブル要因を追求します。

だっと

製品を一通り確認しても不具合が見つからなかったら名探偵コナンの様にユーザーを追求することがあります。

解体したユニットを元に組み上げるのが楽しい

形あるものをバラし、再度組み上げる過程はプラモデルの様で楽しく感じます。

特定の部品交換する際、交換するまでに他のパーツを外さないといけないことが多いです。しかし、ユニットを綺麗に組み上げ直し、元通りに動き始めた時は達成感があり、気持ちいい瞬間です。

修理作業に慣れてくると、体が仕事を覚えて覚えていきます。徐々に作業が早くなる過程も自身の成長を感じて楽しいと思えてきます。

作業にアレンジを付け加えることも。

何度も修理作業をしていると「この箇所、定期点検で作業を追加した方が良いな」と感じる事があります。

  • センサーの微調整。
  • ユニットや部品の組み付け具合の微調整。
  • ユニットのグリスアップ。
  • Oリングやベアリングの早期交換による長寿命化。

この様なアレンジを定期点検で実施し、目論見通り不具合を起こしにくくすれば多くのメリットがあります。この様な改善点を見つけるのも一つのやりがいではないでしょうか。

アレンジを加えることによるメリット
  • 突然修理で呼ばれる事が減る。
  • 製品への理解が深まる
  • 製品品質情報として、品質保証部門に連絡することで製品改善につながる
  • あなたの社内評価が高まる。

3.ITに機械、電気やソフトウェアに強くなる

作業する業務範囲が広がっていくと、求められる知識が増えていきます。

  • 機器をネットワークに接続する為の基礎知識。
    (IPアドレスやサブネットマスクの意味等)
  • スマホやswtichのコントローラー等も自分で修理できる気がしてくる。
  • パソコントラブル等も自分で解決できる様になる。
だっと

慣れてくると自宅のルーター設置や設定もできる様になります。

機械や電気の知識はものづくり大国日本において世渡りするのに必要な知識です。もし万が一、自分の所属していた企業が潰れたとしても、転職先に困ることはまずありません。

4.将来性があり、安心感もある

サービスエンジニアはAIに取られない仕事と言えます。何故なら、AIで課題解決できるなら最初からトラブルが起きない様に製品を改善できるからです。

予め予測できない不具合だからこそ、優れた人間の目と鼻と指先で修理する技術者が確実性が高いです。

また、専門性の高い業務用の製品はいつまで経ってもクセが強くて機械が苦手な人は扱いにくいもの。その様な人たちの為に、サポートするサービスエンジニアは今後も必要とされると言えます。

5.人に感謝されてモチベーションが上がる

製品によっては長く愛用している顧客がいます。そんな顧客は以下の理由から購入製品を長く使いたいニーズがあります。

  • 製品を扱う慣れや使いやすさ。
  • 製品仕様が顧客ニーズを満たしている。
  • 愛着があって買い替える気にならない。

製品を買い替えることなく、低コストで製品を使用できるのは、顧客としては非常に喜ばしいこと。

実際に喜ぶ姿、感謝の言葉はやはり嬉しいものです。

ベテランの新たなやりがいもある

これまでは、若手や新人が業務を続ける上で楽しいと感じる時間や、やりがいを解説しました。ベテランになってくると、以下の様に更なるやりがいが見えてきます。要はやり込みゲーです。

1.同僚が解決できなかったトラブルを解消

同僚が解決できなかった業務をお互いがお互いを助け合うチームワークを発揮する事があります。

サービスエンジニアは誰もが同じ業務が得意というわけではありません。それぞれがそれぞれに得意とする分野は異なります。

個性が違うサービスエンジニア
  • 特定の機器分野の修理技術に特化した人物。
  • クレーマー対応が得意な接客特化の人物。
  • ネットワーク機器に詳しい人物。
  • 社内の人間関係構築が得意な人物。

それぞれ自分の得意な能力を教えあったり、フォローし合う事で、個人のレベルを上げたり、業務効率が向上します。

サービスエンジニアは一人で仕事をする事が多く、孤独に感じる事が多いかもしれません。しかし、気づかない内に助けあい、協力し合える環境が整っています。

2.クレーマーを自分のファンにする

元々自社製品に否定的だった顧客と言うのはいくらでもいます。その顧客に自分の接客力や技術力でアプローチし、信用を獲得することで自分のファンにすることがあります。

私自身クレーマー対応は苦手です。しかし、そんなクレーマーに対してどの様に自分を売り込むか、どの様にすれば相手の関心を惹きつけられるか。狙い通り自分のファンにすることで達成感を感じれらます。

仕事がしやすくなりますし、社内での評価も上がります。

だっと

誰も対応したがらない顧客を自分の味方にする行為は人を手のひらで転がす様で快感です。

3.信頼性を高め、自社製品へ更新を推進

一流のサービスエンジニアはやはり、アフターサービスの価値を顧客に訴えることで、自社製品を長く使ってもらうことです。

どんな業界にも競合他社が居るもの。競合他社は顧客へ延々と営業活動を行い、異常な低価格を提示することも多くあります。

そんな時に、顧客を繋ぎ止めるのが製品の良さだけでなく、アフターサービスの信用ではないでしょうか。

信用は何よりも大事な財産

サービスエンジニアの仕事は客先に出向き、現地の作業を行う職種。信用が無ければ何もやらせてもらえません。

信用が無いエンジニアの末路
  • 修理内容の説明をしたのに、耳を傾けてもらえない。
  • 作業後に立会い要求され、長時間拘束される。
  • 変なことをしてないか監視される。

この様な仕事を続けてしまうと、信用は失墜。新たに製品を購入する際、自社製品を選ぶ理由が無くなります。

製品を選ぶ際、購入した製品を適正にメンテナンスしてもらえるか、「アフターサービスの質」も求められます。

信用を獲得すると何もかも「楽」

逆に顧客からの信頼を獲得したケースを紹介します。

信用獲得によるメリット
  • 作業報告に耳を傾けてもらえる。
  • 作業後も「何かあったらまた連絡するよ」程度で立会いを要求してこない。
  • 修理作業時に監視されない。
  • 作業前の挨拶時に笑顔で「いつもの感じで、いい感じにしておいて」と言われる。
  • 定期点検時に「いつもの感じでやっときました」で説明が終わる。
  • トラブルが起きても笑顔で許してくれる。
  • 作業時間に融通を聞かせてくれる。

顧客からの厳しい追求も特になく、我々にかけるプレッシャーも少ないので、気持ちよく作業ができます。

この様な信頼関係を獲得した状況であれば、客先に与える影響も大きく、次に製品を新しく買い替える際には「アフターサービスの価値」を感じ、自社製品を再び選んでくれる可能性が高まります。

サービスエンジニアはきつい?底辺?

これまでサービスエンジニアのやりがいや、楽しいことを記載してきました。「実際働いてみるとどうなのか?」私の実体験を元に解説していきます。

結論から言うなら新卒当初はとにかくきついことばかりで、多少は覚悟が必要と言えます

私が就業当初につまづいた内容
  • 接客経験が無く、コミュニケーションがまともに取れない。
  • 全く縁が無い業界だったから、専門用語がわからない。
  • 研修で習った内容は基礎中の基礎で現場は応用の世界。

実際のところはどうか、経験談を以下の記事にまとめさせていただきました。

ホワイト企業に転職しやすい

そんなきついことが多いサービスエンジニア。前述した記事でも紹介した通り、「地味で憧れにくい職業」と言えます。

サービスエンジニアが憧れにくい要素
  • 接客業として現地に出るものの、目に見える社内評価得られず地味。
  • 営業と比べて大きな利益を上げられない。
  • 開発と比べて作業した事が形にならない。

一見大変そうですが、実のところ一つの企業で働いていくよりも転職することで高年収になりやすいです。人気があまり無いからこそ競争相手が少なく、大手企業に入り込みやすい「穴場」です。

だっと

現役の私としてはやりがいが多く、社内に拘束されない自由な職種。
不人気な理由はイマイチわかりません……

大手に入る資格は不要

サービスエンジニアの修理技術、接客スキルは指標になる資格はありません。高年収の企業や、安定性のある大手企業に入るには、以下でしか評価できません。結果的に大手企業に張り込みやすい要素の一つとなっております。

  • 履歴書上の所属していた企業ブランド
  • 経験年数
  • 面接による対人能力
だっと

私自身、医療機器をかれこれ13年取り扱っていますが、関連する資格は持ち合わせておりません。業務上必要になる講習を受けた程度です。

サービスエンジニアの資格に関してはこちらの記事で掘り下げて解説しています。

高年収の求人ほどホワイト企業が多い?

これは実体験ですが、高年収企業ほど働きやすい会社が多いです。

アフターサービス部門は営業部門と比べると顧客から獲得できる利益は少ないです。そんなアフターサービス部門に高い給料を支払う余裕がある企業は継続的に大きな利益を出せるビジネスモデルを所持している企業です。

その為、高年収を提示できる企業は余裕があり、サービスエンジニアが適正に働く事で利益を生み出す仕組みを持っています。

未経験者が利用すべき転職エージェント

転職エージェントを利用する上で大事なのは「エージェント選び」です。

  • ベテランのエンジニアが20代向けの転職エージェントを利用しても理想の転職はできません。
  • 若手のエンジニアが転職するのにハイクラス向けに転職エージェントを利用しても意味がありません。

以下の記事で私が調査し、選んだオススメの転職エージェントを紹介しています。

サービスエンジニアの現職者が利用すべき転職エージェント:ランスタッド

前述した通り、現役のエンジニアが利用すべきエージェントは別に存在します。

この記事では、転職エージェントの一つであるランスタッドをご紹介致します。

以下の指標で自分を客観視し、一度どんな転職先があるんだろうと確認してみるだけでも価値があるのではないでしょうか。

転職を検討する一つの目安
  • 同じ会社に3年以上勤続している。
    5年以上勤続していると尚良し
  • 正当な評価されない。
    年数経過しても昇格、昇給されない。
  • 職制が営業出身だらけ。
    (部長や課長にサービスエンジニアから昇格した人物が居ない。)
  • 在籍年数10年以上の先輩社員が役職を持っていない。
    (サービスエンジニアを正当に評価する会社ではない。)

ランスタッドはテレビCMやネットでは見かけませんが、ハイキャリア向けの転職エージェントになります。

転職エージェントに相談し、不遇な扱いする会社から脱出する足掛かりにしてみてはいかがでしょうか?

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サービスエンジニアに向いてる人とは?

サービスエンジニアはこれまでご覧の通り、顧客からのニーズに応え、仕事をしていく人たちです。マイユーザーとのコミュニケーションを大切にし、且つ製品を修理する作業を担う職業です。そのため、コミュニケーションが苦ではないことと、機械をいじることが苦ではないことの双方が求められます。

しかし、実際のところ最初から双方は備わっている人物はそうそういません。どちらかの得意を活かし、不得意なスキルを技術を伸ばすことが基本になります。

  • どのようなマインドの人が向いているか。
  • どの様なスキルが必要か。

これらについて詳しく知りたい方は以下の記事で解説しています。

まとめ:サービスエンジニアのやりがい・楽しさは多くある。

サービスエンジニアのやりがいについて解説しました。

サービスエンジニアのやりがいまとめ
  • 移動中は何しても自由。
  • 壊れた装置を元に直すのが楽しい
  • ITや機械、電気やソフトウェアに強くなる。
  • 将来性があり、安心感がある。
  • 人に感謝されてモチベーションにつながる。

ベテランになると更なるやりがいも。

  • クレーマーを自分の味方にする。
  • 同僚が解決できなかったトラブルを解決できる。
  • 自分の価値を認めてもらい、自社製品の購入に繋げる。

仕事をしていると、時には嫌な気持ちになるもの。

人はどうしても”楽しい思い出”よりも”嫌な気持ちになった思い出”がどうしても強く頭に残ります。

嫌な気持ちになった思い出で頭がいっぱいになった時、一度立ち止まり「この仕事を続けてて楽しい」と思い返すポジティブシンキングになる時間が必要です。

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