【経験不要で年収500万越え?】現役13年がサービスエンジニアの年収解説

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くーま

「”サービスエンジニア”の年収ってどのくらい?」
こんな疑問にお答えします。

近年高収入な仕事として注目される”エンジニア”。

その中でもサービスエンジニアという職種は耳馴染みがなく、年収がどれくらいもらえるのか想像しにくいのではないでしょうか?

だっと

結論としていうなら、サービスエンジニアは国民の平均年収を超え、さらには500万円以上の年収も狙えます。

この記事では医療機器サービスエンジニア歴13年の私が、”サービスエンジニアの年収水準”と、”高年収な業界の選び方”、”実際に私が働いている高年収の業界”について解説しています。

記事の内容

サービスエンジニアとは

サービスエンジニアはこんな感じで働いています。

サービスエンジニアを一言で表現するなら”装置のかかりつけ医”です。担当するエリア(又は装置)の保守点検や緊急修理、電話応対をします。

製造業、代理店、委託業者のいずれかに設けられている、アフターサービスを担当する部署名です。

装置の修理や点検するサービスエンジニア。製品を販売する営業よりも、会社への利益貢献度合いは低いと言えます。そんな部署の年収はどれぐらいなのか順を追って解説します。

サービスエンジニアの平均年収

サービスエンジニアの年収は国民平均の年収になりえます。

サービスエンジニアの平均年収は400万〜500万円が相場と言えます。

Indeedさんと価格コムさん、転職会議さんから以下の様な給与水準であると掲載されていました。表にまとめると以下の通りです。

転職サイト平均年収掲載年収の備考
外部サイト : Indeed約410万円掲載されている求人情報からリアルタイムで算出中。
外部サイト:価格コム(求人ボックス)約500万円地域によっての給与分布、求人数の推移等の情報が多く掲載されています。
外部サイト:転職会議
約433万円年代ごとの平均年収推移が記載されています。
各転職サイトの掲載情報

日本国民の平均年収との比較

サービスエンジニアの年収は日本国民の平均年収と同等の水準です

令和3年度の国民の平均年収統計が出ていましたので紹介します。

給与所得者数は、5,270万人(対前年比0.5%増、25万人の増加)で、その平均給与は443万円(同2.4%増、102千円の増加)となっている。
 男女別にみると、給与所得者数は男性3,061万人(同0.5%減、16万人の減少)、女性2,209万人(同1.9%増、41万人の増加)で、平均給与は男性545万円(同2.5%増、131千円の増加)、女性302万円(同3.2%増、94千円の増加)となっている。

国税庁 – 令和3年分 民間給与実態統計調査

概ね全年代の平均年収と合致するので、決して底辺とは言い切れない給与水準です。

サービスエンジニアに必要な資格

専門的な資格は不要ですが、運転免許は必須と言えるでしょう

客先に出向く仕事である以上、運転免許証は必須です。

それ以外の資格は扱う商材によって異なりますが、代表例をご紹介します。

  • 自動車であれば国家資格の「自動車整備士」
  • ビルメンテナンスなら以下の7種
    • 電気工事士、第三種冷凍機械責任者、危険物取扱者、二級ボイラー技士、第三種電気主任技術者、建築物環境衛生管理技術者、エネルギー管理士類
  • 工場の設備機械なら「機械保全技能士」

業種を選べば高年収も狙える

サービスエンジニアが働く上で高年収になるには”業界選び”が重要になります。

サービスエンジニアは取り扱う製品、業界を選べば年収500万円以上も狙えます。

高年収になる企業の条件としては主に以下の4つが必要です。

高年収ならメーカー勤務一択

サービスエンジニアとして働くにはメーカー、ディーラー、派遣、外注と4通りの企業に所属しますが、それぞれに働き方のメリットがあります。その中でも給与に焦点を当てるならメーカー以外の選択肢はありません。

何故ならディーラーや派遣、外注は売上額の数%のわずかなマージンを得る為に、徹底的なコスト削減や理不尽な仕切値を受け入れる必要があるからです。

大手企業なら安心

そもそもサービスエンジニアの部署を設ける製造業社は大手企業であることが多いです。製品を多く売り、その売上から販売後のアフターサービス部門を充実させられるからです。

逆を言えばサービスエンジニア部門をもつメーカーは高待遇であると言っても過言ではありません。手厚いアフターサービスを提供できる企業は固定の客層を維持できるため、安定かつ高収益な企業といえます。

業界のパイオニアは高待遇なので狙い目

「内視鏡と言えばオリンパス。」
「手術ロボットと言えばダヴィンチ。」
と言うように、先に市場を開拓したメーカーはこの先も生き残る力を持つ企業です。

(ダヴィンチは製品名ですが、インテュブインティブサージカル社って知名度低くないですか……?)

理由としては以下の3つです。

業界のパイオニアが強い理由
  • 特許出願することで業界を独占できる
  • 他社より先に多くのノウハウを蓄積できる
    • 顧客から製品の口コミを収集できる
    • 業界特有の悩みを聞き出し、解決する製品を開発できる
  • 先に企業ブランドイメージを育てられる

特にオリンパスは大事件を起こしたにも関わらず、倒産せずに回復した企業。市場を開拓し、大きく育った企業は安心して働ける例と言えます。

ニッチで独自性のある商材

給料が良く、安心して働ける企業は「ニッチで独自性のある商材を扱う会社」で選びましょう。

逆にサービスエンジニアとして安く働かされやすい業種はどんな業界なのか?ざっと並べてみました。

  • プリンター複合機
  • 自動車
  • 家電製品全般

共通しているのはターゲット層が多く、仕事が無くならずに安定している様に見えること。

しかし、これらの製品は競合他社が多く、価格競争に巻き込まれやすい。価格競争になると、大きな売上を出せないサービスエンジニアは安月給で働かされます。

身近な製品で顧客が多い=高年収ではありません。

サービスエンジニアとして働くなら医療機器業界!

医療機器業界は大きな金額が動く為お勧めします。

サービスエンジニアとして働く以上、収益性の高い業界で働くことをオススメします。中でも長年私が働いている医療機器業界はイチオシの業種です。

大きな金額が動く医療機器業界。しかし、以下の様な理由に敬遠する人もいるのでは無いでしょうか?

年収は良いかもしれないけど……

  • 作業ミスのリスクが高そう
  • 特に資格持ってないから採用してもらえない
  • 長時間拘束されそう
  • プレッシャーが凄そう
  • 自分は向いているかわからない
  • やりがいはあるのかわからない
  • 将来性はあるのか

作業ミスのリスクが高そう

間接的に人の命に関わる仕事ですから、一見リスクが高い製品と思われるかもしれません。

しかし、実際の所を言えば医療機器だからこそ不祥事が起きない仕組み作りを徹底しています。

装置にそれぞれ仕様や基準が設けられており、その指標を満たす様に点検や修理を行います。整備マニュアルも充実しており、ほぼ100%人の命に関わる重篤な不具合は起きません。

私が在籍している外資系医療機器メーカーの修理マニュアルは全て英語で、理解するのに大変かと思われます。しかし、「中学生英語か?」ってぐらいわかりやすい文法で書かれています。理解しやすいマニュアル作成も企業努力の一つと言えますね。

資格持ってないから採用してもらえない?

実際の求人票を見ていただければわかりますが、年収400万水準でも「未経験、学歴不問、資格不要」であることが多いです。何故ならメーカーの社員が医療機器の整備する上で必要な公的資格は存在しません。

どんな人が向いている?

サービスエンジニアの仕事へ興味が高まったでしょうか?それでは実際にどのような人たちが現役で活躍しているのでしょうか。

私の身の回りで活躍している人には以下のような性格の人達がいます。

サービスエンジニアに向いている人の特徴
  • 人と関わる事が得意な人。
  • 接客が楽しいと思う人。
  • 人から感謝されたり褒められたい人
  • 外回りが楽しいと感じる人。
  • 数字に追われるのが嫌いな人。
  • 機械を扱う仕事が好きな人。

どんな人が転職してる?

私がいる業界は主に”臨床検査機器”ですが、実際の同僚をざっとまとめました。

  • 営業
    • (業務用印刷機、医療機器ディーラー、)
  • 開発設計者
    • (電気メス関係)
  • 異業界の整備関係
    • (自動車、航空機、エレベーターetc…)
  • 臨床検査技師

非常に幅広いと思われたことでしょうが、それもそのはず。接客と技術のスキルの両方を求められるからです。いずれかの経験があれば採用されやすい傾向にあります。

また、その業界に精通している人も顧客目線でコミュニケーションが取れる強みがあります。メーカー側も是非採用したい人物と言えます。

(ちなみに・・・)前職の退職理由

前職の退職理由についても同僚に聞いてみましたが、以下の様な回答が帰ってきました。

  • 安定性
  • 高年収
  • 経験が活きる

これらの3つは全員共通していましたが、中にはこんな意見もありました。

  • 社内にずっといるとつまらない。
  • 外で働いている人が楽しそう。
  • 上司の目がない仕事をしたい

続けられるってことはやりがいがある仕事?

やりがいは間違いなくあります。サービスエンジニアとして働き始めに感じたこととして以下が挙げられます。

  • 毎日違う現場、違う作業をするから新鮮さに溢れる
  • 顧客との関わりが多く、楽しい
  • 接客スキルと技術スキルの双方を極める仕事として奥が深い

私は13年働いていますが、働き続けていると次々と新しいやりがいが出てきます。現在の私が感じているやりがいの一例です。

長年働くことで見えたやりがい
  • 敵対視するクレーマーを自分のファンにする
  • 性能が良い他社製品よりも、サービスの価値を感じて自社製品を選んでくれる
  • 同僚が解決できなかった問題を代わりに解決する
  • 日本を代表する顧客を相手に接客をする
  • 点検のスキルアップで緊急の修理依頼が無くなる
  • 顧客、社内共に自分の名前が知れ渡る
  • 現場の声から社内の意識を変える
だっと

働き始めは辛かったです。
しかし、医療機器業界は基本的に高年収。
「きついけど良い給料もらえてるからいっか。」とストレス無く働けます。
賃金は全ての不満を解決させてくれます。

(上司に伝えたい)やりがいは押し付けるものではない

近年”やりがい搾取”という言葉巧みに低賃金で働かされるブラック企業も耳にするようになりました。「○○○ってやりがいがあるから続けられるだろう?お前らもがんばれ」なんて筋違いもいいところ。

やりがいは自分たちで探していくものです。仕事でやっていることの価値に自分で気づき、その価値を人に共有することで喜びを感じられます。

将来性はあるのか?

AI化が進んでも無くならない仕事であることが挙げられます。製品が高機能になったとしても、整備する人の手は必要不可欠。

どこにトラブルの原因があるか分析し、修理や消耗品の交換や買い替え、顧客に納得してもらう。

人の目、耳、指先、判断力、顧客の意図を汲み取る等……とてもじゃありませんが、修理の為のAIとロボットの開発は永遠に来ないと言えるでしょう。

まとめ

サービスエンジニアの年収の解説と、医療機器業界について今回解説しました。

サービスエンジニアの年収は?
  • 平均年収は国民年収の平均。
  • 中でも高年収の業界に就職するには?
    • 大手のメーカーを狙う
    • 市場を開拓した業界のパイオニアは強い
    • 独自性が高い商材
    • ニッチな業界なら安月給で働かされづらい
  • オススメの業種は医療機器
    • 入社に専門的な資格は不要
    • 想像するよりも働くリスクは少ない
    • やりがいは多くて奥深い
    • 向いてる人は様々
    • 転職してくる人は大体接客か修理や技術系を担当
  • 必要とされ続ける仕事だから安心

サービスエンジニアは国民の平均年収を超え、やりがいがあり、転職の為の窓口が広い魅力的な職業です。

但し、そんな楽しい仕事をどこで働くか。選ぶことは非常に大事です。

この記事を読み、サービスエンジニアに興味を持った方向けに、「私が仮に今20代ならこのように転職する」と手順をまとめた転職マニュアルを作成しました。興味があればぜひご一読下さい。

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